なんのために生まれてきたの?生きるのがつらい、と悩んだことのある人が知るべきこと ~年末のバスマジックリン~
誰もがご存知であろう詩人で、彼の言葉を心の支えにしたことのある人は多いのではないでしょうか。
相田さんの作品のなかで、今個人的に心に携えているのは
「一生勉強、一生青春」です。
さて、今回の記事は、相田みつをさんとは関係ありませんが、生きる理由の一つをお話します。
哲学とは別の観点になると思います。
とある一人の女性のお話をしましょう。
彼女は大変な苦しみを覚え、自殺寸前まで追い詰められました。
苦難を乗り越えて、生まれてきた目的を果たした人の物語です。
【苦しみの理由】
彼女は結婚をしています。子供はおらず、旦那さんの留守中はお手伝いさんと一緒に、茶道や華道、料理に買い物、観劇をして過ごす気ままな暮らしをしていました。
そんな中、風の便りが耳に届きます。ご主人が愛人を作り、その人の家にいるというのです。
いたたまれない気持ちの奥さんはその家に駆けつけると、旦那さんと愛人が布団の中にいました。
その女は奥さんに罵詈雑言を浴びせます。
奥さんは、自殺をしようと家を飛び出し、多摩川上流をトボトボとあるき出しました。
そこに現れた老女は、事情を訊き、自殺を諦めさせて、家まで送ってくれました。
奥さんの親類で協議の結果、旦那さんを追い出すことになり、彼は愛人のもとへ去りました。それから、奥さんの暮らしは鬱々とした日々が続きます。
しばらくして、家にあのときのおばあさんが来てくれました。
話しを聞くうち彼女は、いつも拝んでいるお寺を紹介してくれます。
奥さんはそこに通うようになり、何日目かに、お坊さんに聞かされます。
「あなたの前世は男性で、大名でした。その大名には政略結婚で結ばれた妻がいました。主筋の姫君という身分が気に入らず、彼は義務的に初夜を迎えたあと、三年間妻のもとには帰りません。側室を渡り歩いていました。
妻は身内にも貶され、屈辱に耐えきれず、ある夜に井戸へと身投げします。
その生まれ変わりが、現世のご主人です」
男女が入れ替わって、輪廻転生したというのです。
続けてそのお坊さんは言います。
「近いうちにご主人は、事業に失敗し愛人に見放され、あなたのもとに戻ってきます。そこであなたがご主人を許せるかどうかにかかっています」
それから一週間後、本当に旦那さんは戻ってきました。
奥さんに土下座をしたそうです。
それを見た奥さんは、思います――この人は前世でも苦しんだのに、今またこうしてつらい思いをしている…――そして旦那さんを迎え入れました。
旦那さんは改心し、会社に勤めて真面目に働き、まっすぐ帰宅するようになりました。
奥さんの憎悪は消えませんが、腹が立ったときには(私は前世でこの人に、三年もこんな思いをさせていたんだ…)そう思い返し、心をなだめました。
追い出した人とまた暮らしているのを知った身内からは、別れなければ絶交だと言われますが、前世の因縁を晴らす方を優先させるため、二人で暮らすことを選びます。
こうして、二人は円満夫婦になり、前世の因縁を晴らすことができたのです。
【輪廻転生】
以上が、この二人の物語です。
妻を蔑ろにした大名と、その苦しみに耐えかねて自殺した妻。
夫に浮気された妻と、愛人に捨てられ行き場を失い苦しむ夫。
因縁を持ち越してはいけない、来世でその苦しみは続くようです。
今年の汚れ、今年のうちに。
こちらの本を参照いたしました↓
美輪明宏さんの著書
【霊ナァンテコワクナイヨー】